こんにちは。女性管理職15年の いくみ(@nesan_blogger)です。
職場チームのリーダーからSOSがきました。
「もう、やりきれないです」
いつも冷静で何事にも動じないタイプ。
こんなことを言ってくるなんて、よっぽどのことに違いない。
さっそく面談をしました。
仕事の悩みって、仕事そのものではなく多くはコミュニケーションの悩みでもある。
今回はそんなお話です。
仕事の悩みの多くはコミュニケーションの悩みでもある
ここのところチームでいくつかの問題が立て込んでいます。
- 新規プロジェクトがなかなか軌道にのらない
- 新人さんの教育が進んでいない
- 体調を崩しているメンバーがいる
リーダー1人で解決するのはもちろん大変なので、管理者である私もサポートします。
1つが解決したら、また次の問題が発生…仕事をしていると、ある意味日常茶飯事でもある。
ところが問題が人間関係のことに及ぶと、とたんに複雑になってしまうものです。
- あの人のここが拙いと思う
- リーダーに言っても改善されないと、みんなが困っている
業務上の課題だけでなく感情も加わってくるので、なかなか難しい。
しかも、リーダーに直接相談してくるのじゃなく、他チームのリーダーにまで相談しているメンバーもいて
人づてに話を聞かされたり。
すっかりまいってしまったようです。
仕事の悩みの多くは、仕事そのものの悩みというよりも、人間関係の悩みでもあるといっても過言ではないですよね。
私にもしょっちゅうそんな経験がありました。
「みんなが言っている」の「みんな」とは誰なのか?
とくに"文句言い"タイプのメンバーがよく口に出す言葉。
「みんなが言っているんです」
自分が困っていて隣の人も困っていて、お互いに共感するということはあるでしょう。
でも、ある事象に「困った」と受け止める人と、「粛々と進めるのみ」と受け止める人と、それぞれいます。
だから、全員まったく同じ意見をもっているというのは、そうは無いはずです。
リーダーの立場からすると、この「みんなが言っているんです」と聞くことほどつらいことはない。
まるで「一対多」に追いやられてしまったかのごとく。
そんなときに私は訊ねます。
「みんなって、誰ですか?教えてもらったら1人1人に話を聞きに行くよ」
すると、たいてい会話を濁されてしまう。
きっと「みんな」は「全員」じゃないのです。
だから、あんまり気にしないほうがいいよ。リーダーに伝えました。
どうしても相性がうまくいかない相手もいる
一方、メンバー間のミスコミュニケーションも起こっています。
お互いに譲り合いながらやっていくのは、社会生活においては当然ですが、それでもどうしても無理…というときもあります。
そうしたら、メンバーチェンジをしてみる。
違うフィールドで再出発したメンバーが、行った先で活躍していたりすると、その決断をしてよかったと安堵します。
人をぐるぐる入れ替えればよい、とは決して思っていませんが、どうしても相性がうまくいかない相手というのは、いるものです。
リーダーは辛い
面談で、そんな対話を続けます。
みんなを引っ張っていこうという責任感ゆえ、「自分は何か間違っているのではないだろうか?」とつい、自責の念にかられてしまいがち。
リーダーの辛さはとってもよく解るから。
いろんな人がいるけれど、あなたが一生懸命やっていることは、きっとみんなに伝わっている。
私もそうやって考えて、今までやってきたよ。
とにかく応援しているから。
ふさぎ込んでいた顔色が少しよくなった。ホッとしました。
最後にひとこと
問題は色々あれど。
リーダーが心健やかに立ち回れれば、きっとうまくいく。
私の仕事はそんなリーダーたちの支援に努めること。
コミュニケーションを円滑にできるようにサポートすること。
仕事の悩みの多くは、人間関係の悩みでもあるからです。