「上司が忙しそうだと部下が遠慮する——過度な兼務が引き起こす職場崩壊のメカニズム
こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
日常業務で密に関わることの多い他部署のマネージャーが、残念ながら退職してしまいました。
そして、新しいマネージャーが就任。ところが、彼はナント3つもの部署を掛け持ちしているというのです。
退職者が続いて、人のやりくりが厳しいらしい。事情は分かります。でも、正直思いました。「うまくいくのだろうか」と。
解説します。
兼務が多すぎることの弊害
兼務が多すぎると、何が起きるか。
もちろん本人は大変です。今回の事例でお伝えしますと、3つの部署を見るということは、一つひとつの部署に向き合う時間が、どうしても薄くなる。
でも、もっと深刻なのは、部下さんたちへの影響なんです。
「上司は忙しそう」——その空気感が、部下さんを遠慮させてしまうんですよね。相談したいことがあっても「こんなことで時間を取らせたら申し訳ない」と思ってしまう。コミュニケーションがスムーズに取れなくなる。
その結果、小さな問題が放置され、大きくなってから発覚する。本来は上司が気づいてフォローできたはずのことが、手遅れになってしまう。これは、誰も幸せにしません。
人の問題ですから、一朝一夕に改善するのは困難ですし、マネージャー層を新規で採用するのも、簡単じゃない。だから、現有戦力でなんとか回すしかない。その結果が過度な兼務。
かなり心配しています。

他部署のとといえど、他人事では済まされない
他部署のことだから…とか突き放している場合じゃなくて、もうね、他人事では済まされないのです。
特に誰かから頼まれたわけじゃありませんが、ある意味「隣のよしみ」的に、部署の垣根を超えてサポートしていきたいと思い至りました。
つい最近も両部署の定期ミーティングがあって主催は先方。これまでですとマネージャーがファシリテートするのですが、何故かその部下さんのお一人が「拙い司会ですが…」と済まなそうにしながら進行をしてくれました。
「マネージャーさんはどうしたの?」と聞くと
「他の会議とブッキングしてしまっているようで…」とのお返事。
まさに過度な兼務の弊害以外の何物でもありません。
今後も同様なことが起きないとも限りませんし、「ならば今後は私が進行やるよ」と提案しました。
レポートラインがどうこうではなく、隣チームも助ける

これからも困っていそうだったら気軽に声をかける。小さなことでも、連携を密にするように心がけてあげたい。
もちろん、人事上のレポートラインからすると私は組織外の立場だけれど、そんなこと言ってる場合じゃないです。
ましてや協業しているパートナーでもあって、同じ会社の中の大きく括ればワンチームですもの。
でも、これは本来あるべき姿じゃないです。
一人の上司が見られる部下の数、担当できる業務の範囲。それには、限界があります。
「人がいないから仕方ない」で片付けてしまうと、結局誰かにしわ寄せがいく。そして、その「誰か」は、声を上げにくい立場の人だったりする。
兼務が多すぎる上司を放置することは、その上司を潰すだけでなく部下さんたちも孤立させてしまう。組織全体の士気を下げ、結果的に優秀な人材の流出につながる…誰も幸せにしないんですよね。
私1人の力でどうにかできることではなくて悔しいですが、せめても、お隣の部下さんたちが途方に暮れまくってしまわないように自分ができること小さなことしかないかもしれませんが、とにかくやっていきます。
一部上場企業にて女性管理職21年の私が、あなたの悩み解決をお手伝いします。すでに女性管理職で活躍されている方、これから目指したいと思っている方、女性管理職とともにお仕事をされている男性の方、企業の育成担当者の方、どうぞお気軽にお問い合わせください。