毎日の移動に40年以上小田急電鉄を利用しています。
この路線の目玉といえば「特急ロマンスカー」
会社帰りで疲れてしまったときや、箱根湯本や片瀬江ノ島など小田急沿線屈指の観光スポットに出かけるときにも最適。
様々な車体があるのも楽しみの一つですが「白いロマンスカー」の異名がある、50000系VSEが2022年3月11日を以って定期運行終了(その後臨時ダイヤなどでの一部運行を経て2023年11月頃を目処に引退)との報がありました。
2005年3月に運行開始してからわずか17年。残念でなりませんが、せっかくならばと箱根観光の折にVSE乗車。
その素敵さについてレポートします。
小田急ロマンスカーVSE 素敵さポイント
まずは、長年小田急線を利用していてこの路線を愛して止まない私から「VSE」の素敵さポイントについて。
- 白い車体にオレンジのラインが爽やか
- 車内の装備が木目を基調としていて安らげる
- 座席の配置が斜め方向で立体的な空間
さらに詳しくお伝えします。
白い車体にオレンジのラインが爽やか
終着駅または発着駅でないとなかなか静止画像が撮れないのですが、箱根湯本駅に到着した車体を撮影しました。
真っ白な車体はどこか新幹線を思わせるような雰囲気があって、でも、オレンジのラインというのはロマンスカーならではです。
定期運行終了への謝辞を込めたメッセージ。感慨でうるうるしてきちゃう。
以前は飲み物販売のカウンターとして利用されていたブースにも、感謝のメッセージが添えられています。
車内の装備が木目を基調としていて安らげる
次に、車内の装備について。
VSEの最大の特徴といえるのが「木目を基調としている」点。各座席のテーブル部分も木の温もりで素材には「ハードメープル」が使用されています。
座席前のテーブルとは別に、向かい合わせて利用するときのコーナーテーブルも設置されています(コロナ禍時点では、向かい合わせの座席利用は不可)
また、特筆すべき点が「サルーン席」
別料金が必要ですがコンパートメントになっていて、より空間独占のラグジュアリーが楽しめる。ロマンスカーではこのような仕様はVSEのみです。
座席の配置が斜め方向で立体的な空間
車内の様子はこんな感じ。天井部分も白を基調として明るく、画像からは少々解りづらくてすみませんが、座席の配置が斜め方向で立体的な演出されているのもVSEならでは。
ちなみに終点(箱根湯本または新宿)に帰着して折り返すときに、座席自体が自動で回転して方向転換するのも見ものです。
小田急ロマンスカーVSE 早すぎる引退
ロマンスカーの歴史は終戦直後に遡ります。
終戦後の1949年ごろ、新宿に存在した映画館「新宿武蔵野館」を復旧改装するにあたり、恋人同士が楽しく映画をみられるように二人がけの座席を館内2階に設けたところ「ロマンスシート」としてマスコミにも取り上げられ、ちょうどそのころに運行を開始した小田急の特急車両が、2人がけの対面座席を採用したことから「ロマンスカー」と呼ぶようになったのが、小田急における「ロマンスカー」という命名のはじまりといわれている。
ーWikipediaより引用
その後、様々なタイプの車体が展開されているのも楽しみのひとつですが、VSEがデビューしたのは2005年3月。
わずか17年の歴史で幕を閉じることとなったのは、他の引退車両に比べてもあまりにも早いと感じます。
小田急電鉄のウェブページでは「車両の経年劣化や主要機器の更新が困難になる見込みである」と説明されていて、それ以上のことは解らないのだけれど、寂しいものです。
最後にひとこと
この記事を書いているときから2022年3月11日まで、もうあまり残り時間はありませんが、よろしければ是非乗ってみてください。
どの時刻のどの方面にVSEが運行されているのかについては、コチラをご参考に。
展望席のあるロマンスカー(GSE・VSE)2022年3月運行予定表
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