こんにちは。女性管理職15年の いくみ(@nesan_blogger)です。
会社仕事をしていると、しばしば無理なことを部下さんに頼まなければならないことがある。
そんなときに上司としてはとかく、ゴリ押しをしてしまいがちですが、それでは上手くいきません。
大切なことは「チームワーク」
部下さんにあらためて教えてもらった出来事をご紹介します。
「出来事」のきっかけについて
まずはその「出来事」のきっかけについてをお伝えします。
あるメンバーさんの部署異動を計画することになって、チームリーダーに業務のやりくりをお願いする必要が出てきました。
そのメンバーさんがもっているスキルを発揮して、異動先部署の新しいプロジェクトに是非とも力添えをしてもらいたい。
メンバーさん自身からも「自分のバックグランドを活かした業務にチャレンジしたい」という話を聴いていて、そのチャンスが訪れたのです。
とはいえ。
ただでさえチーム内繁忙でやりくりが大変なところ、1人でも抜けてしまうのは厳しいというのは私にも解っています。
ここで無理に責任者である私が「ゴリ押し」してしまっては、チームを統括しているリーダーの立場をないがしろにしてしまいかねません。
とにかく、リーダーに相談を持ちかけます。
メンバーの将来も大切だけれど、チームが安定し続けることも大切
リーダーも、このメンバーさんのキャリアプランについてはいつも気にかけていたので、状況を伝えたら喜んでくれました。
がしかし。
本人の将来はもちろん大切だけれど、彼女が抜けることになったら、残るメンバーが大変になってしまう。
「今すぐに『はい、了解しました』とは言えないので時間をください。メンバーひとりひとりのことも大切だけれど、チームが安定し続けることも大切です」
苦渋の表情ながら返答をくれたリーダーの姿に、心が痛みます。
私はこの異動を実現したいと思っている。でも、リーダーの判断も尊重したい。
「解った。じゃあ、決まったら教えてね」とひとまず話を終えます。
リーダーの判断に感謝
返事の期限は「3日後までに」と希望があったので、静かにその時を待っていました。
すると、翌日になって早々に「異動進めてください」と返事がくるじゃありませんか。
サブリーダーたちとも大急ぎで話し合いをして、残るメンバー間の業務分担のやりくりに、考え得る限りの策を施して決めてくれたようです。
みんなの驚きや戸惑い、おそらく文句も…受け止めるだけでも大変だったろうに。
リーダーの迅速な判断に感謝です。
大切なことは「チームワーク」 あらためて教えてもらった
仕事において想定外の事象が発生するのは、どうしても避けられないものです。
なんとか上手く進めていこうとしたところで、そもそもリーダーとメンバーのチームワークが強固ではないと、成り立たない。
日頃から「とにかくチームワーク」という揺るぎないビジョンで何事にも立ち向かっている、このリーダーだからこそ。
そして、メンバーひとりひとりの幸せもつねに考えてくれている。
そんなリーダーを心から尊敬します。
最後にひとこと
異動が決まったよ。メンバーさんには私からも直接声をかけました。
「ありがとうございます。頑張ります」
すぐに返事がきて、ジーンとしてくる。
彼女が新天地で活躍してくれることを、チーム全員で心から願うばかりです。