遠方に長期出張中の息子。
お盆も帰って来れないようで「何か身体にいい食べ物でも送ってくれー」とメールが来る。
社会人になったばかりの給料で、見知らぬ土地で生活のやりくりにも四苦八苦している様子。
おそらく「食」にかかる部分を削っているのだろう。
「身体にいい食べ物」…さて、何にしよう。
まずは、友人が運営しているサイトで販売してくれた「身体に優しいインスタント味噌汁」はマストだ。
味噌汁好きな我が息子。とにかくこれを飲むだけでも元気になれるはず。
生鮮食品は送れないから、必然的に「乾物」になる。缶詰も普段買わないような高級っぽいものにしてみた。
まだまだダンポール箱内にはスペースがあるぞ。
最近読んだ本もプレゼントすることとしよう。「要らないよー」と言われるかもしれないが…。
あーでもない、こーでもない。
荷作りにワクワクとする一方、なんだか切ない。
息子に荷物を送るのは初めてだ。
これまで一人暮らしをしていたことはあったものの、電車で1時間も行けば着くところだったので、その必要が無かった。
そういえば。
私が結婚して、やはり、遠方で生活していたとき、母がよく荷物を送って来てくれたっけ。
箱の中の、はちきれんばかりの雑多な荷物に苦笑しつつも、なんだか嬉しかった。
その時は、ぞんざいに「どうも」くらいしか伝えずに終わってしまっていたけれど、
自分がその役になって、初めて母の思いが分かった。
楽しくやっているのだろうか?
病気などしていないだろうか?
荷物って、遠くにいる子どもへの母の思いを、運んでくれるのだなー。
今度母に会ったら、あらためて感謝を伝えてみよう。
さて、我が息子。
どんなふうに受け取ることやら。
やっぱり、そんざいに「どうも」くらいしか言わなさそうな気もする(笑)