部下さんへの叱り方に悩む上司へ 感情をぶつけないための具体策3つ
こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
言い終わったあとに「あ、いまのは怒ってしまった」と気づくこと、ありませんか。
部下さんに強めの言葉を伝えたあと、なんとも言えない後味の悪さが残る…私も、何度も経験してきました。
「叱る」と「怒る」は、別物。頭ではわかっているつもりでも、その場では自分でも見分けがつかないもの。
この記事では、自分が今どちらをしたのかを見分ける方法と、感情に飲まれないための具体策3つをお伝えします。
「叱る」と「怒る」は矢印の向きが真逆
怒るとは、自分の感情を、ぶつけること。
叱るとは、相手の成長を、願うこと。
同じ強い言葉を使っていても、矢印の向きが真逆なのです。
そして部下さんは、この違いを驚くほど敏感に察知します。
「これは私のため」なのか「この人の機嫌のため」なのか。
言葉の中身よりも先に、矢印の向きの方を受け取ってしまうのです。
怒りをぶつけられた記憶だけでは、人は育たない。残るのは、萎縮だけ。
次に同じ場面が来たとき、部下さんが思い出すのは指導の中身ではなく、あのときの怖さの方なのです。
では、どうやって見分けるのか。
言ったあとに、すっきりしたかどうか。
すっきりしたなら、それは怒った側の都合に他なりません。
叱ったあとは、たいてい、すっきりなんてしないから。
むしろ「あの伝え方でよかったのかな」と、モヤモヤが残るくらいがちょうどいいです。

厄介なのは、言った本人に自覚がないこと
こちらは「指導した」つもり。
けれど相手には「怒られた」だけが残る。
このズレは、その場では分からないことも多いのが厄介なところ。
その場で部下さんが「わかりました」と頷いてくれると、伝わったのだと安心してしまうのです。
気づくのは、ずいぶんあとになってからで、部下さんが、だんだん相談に来なくなったとき。
報告が遅くなったり、雑談が減ったり。相談が事後報告に変わったり。
そっか。私、あのとき怒ってしまっていたんだ…と。
一度削れてしまった信頼を取り戻すには、とても時間がかかります。
自覚がないまま積み重なっていくからこそ、厄介でなりません。
感情をぶつけないための具体策3つ「10秒待つ・事実だけ・声を下げる」

では、どうしたら良いでしょうか?
伝えるのは、感情がおさまってから。熱くなりそうだと感じたら、まず10秒。心の中で数えるだけで構いません。
その10秒で、伝える中身を絞り込みます。そして、
・「事実」と「してほしいこと」だけを伝える
・人格には、触れない
・声の大きさを、ひとつ下げる
…たったこれだけ、です。
「なんでできないの」は人格への言及だけれど、「この資料、期日が過ぎています。次回は前日までに提出してほしい」なら、事実と要望だけ。
受け取る側の負担が、まるで違ってきます。
そして声のトーンをひとつ下げると、不思議と自分の感情も一緒に落ち着いてくれるから、ぜひやってみてください。
最後にひとこと
叱れる上司は、こわい人ではなく、部下さんの側に立てる人。
私も、できていないことがまだまだなのですが、怒るでなく叱る。これからも心がけていきます。
一部上場企業にて女性管理職21年の私が、あなたの悩み解決をお手伝いします。すでに女性管理職で活躍されている方、これから目指したいと思っている方、女性管理職とともにお仕事をされている男性の方、企業の育成担当者の方、どうぞお気軽にお問い合わせください。