「続けられない」のは意志が弱いからじゃない。『すごい継続力』が教えてくれた本当の理由
「継続が大事」
そんな言葉を、これまで何度聞いてきたことでしょう。
読書、資格取得、ダイエット、運動、勉強…。
始めることはできても、続かない。そして、そのたびに「自分は意志が弱い」と落ち込んでしまう。
実は私自身、管理職として多くの部下さんと関わる中で、「続けられる人」と「続けられない人」の違いについて考える機会が何度もありました。
そんな時に出会ったのが『脳科学・心理学・行動経済学から導いた すごい継続力』(吉田幸弘 著)です。
ご紹介します。
「続けられない人」が書いたからこそ伝わる説得力
継続をテーマにした本は世の中に数多くあります。
ですが、本書が他の本と大きく違うと感じたのは、著者自身が「30年間、何も長続きできなかった」という実体験を包み隠さず語っていることです。
成功者が「こうすれば続きます」と語る本はたくさんあります。
しかし本書は、「続かなかった人」が何度も失敗を繰り返しながら、自分自身を研究し、5000人以上の指導と1万冊を超える読書を通してたどり着いた答えがまとめられています。
だからこそ、「できない人」の気持ちに寄り添った言葉が多く、読んでいて自然と安心感がありました。
私は著者のセミナーや講演に参加したことがあり、だからこそ感じるのですが、本書で語られている内容は机上の空論ではなく、ご本人が積み重ねてきた試行錯誤そのもの。
その誠実さも一冊を通して伝わってきました。
「6タイプ」という切り口がとても分かりやすい
本書でもっとも印象に残ったのが、「継続の仕方は人それぞれ違う」という考え方です。
チーター、タカ、ビーバー、サル、タコ、オオカミ。
動物の名前で表現された6タイプは、とてもユニーク。
単に面白いだけではなく、「自分はこれだ」とイメージしやすく、自然と内容が頭に入ってきます。
さらに、それぞれのタイプごとに「なぜ続かないのか」「どうすれば続けられるのか」が具体的に紹介されているので、精神論では終わりません。
管理職として200人以上の部下さんと関わってきた経験からも、この考え方には大きく共感しました。
同じ指導をしても成果が出る人と出ない人がいる。
それは能力の違いではなく、その人に合った関わり方が違うからなのだと、改めて感じさせられました。
「みんな同じ方法で頑張ればいい」
そんな発想ではなく、一人ひとりに合った継続方法を見つける。
この視点は、自分自身だけでなく、人を育てる立場の方にも大きなヒントになると思います。
最後にひとこと
もし今まで何かに挑戦しては続かず、「自分はダメなんだ」と責めてしまっている方がいたら、この本をぜひ読んでみてください。
そして、部下さんやお子さん、後輩など、人を育てる立場にある方にもおすすめしたい一冊です。
「みんな同じ方法で頑張ればいい。」
そんな思い込みが、きっと変わります。
継続できない原因は、才能や根性ではありません。
あなたに合った続け方を、まだ知らないだけ。
そんな温かいメッセージを受け取り、自分にも人にも優しくなれる一冊でした。
