還暦を過ぎて「著者ミュージシャン」デビュー――青春の情熱は、人生のどこかで必ずつながる
高校生のころ、音楽バンドに夢中になっていました。
来る日も来る日も、仲間と一緒に演奏に明け暮れて。両親からは「不良みたいだ」「何やってるの!」と呆れられてしまって。
でも私にとって音楽は、ただの趣味ではなく、生きがいそのものだったのです。
あれから40年以上が経った今、ふたたびその情熱が動き出しました。
解説します。
「あのころ好きだったこと」、もう戻れないと思っていませんか?
青春時代に夢中になっていたことって、誰にでもあると思うのですが、
いつの間にか「大人になったから」「仕事が忙しいから」「もう年だから」と、そっと心の引き出しにしまい込んでしまうことって、ありませんか?
私もそうでした。
音楽から離れて、仕事に打ち込んで、管理職を目指して。気がついたら、あれほど熱くなっていたものが、遠い過去の話になっていた。
でも、この記事を読んでいただくと、少し見方が変わるかもしれません。
過去の情熱は消えていない。人生のどこかで、もう一度つながるのだと。
高校時代のバンド活動――「生きがい」との出会い
少し、昔話をさせてください。
正直に言うと、高校生活にはちょっと挫けていました。授業にもついていけず、毎日悶々として。なんか、この学校合わないな、うまく馴染めなくて、という気持ちをずっと抱えていたのです。
元々クラシックピアノはずっと習っていました。でも、青春時代特有の「アウトロー」的な活動にも憧れていて。なんか斜に構えるのがカッコいいみたいな、妙なヤサグレ感もあり。(笑)
そんなとき、好きだった男子がバンドをやっていて。私も一緒にやりたい! と手を挙げたのが、すべてのきっかけでした。
とにかく上手くなりたくて、必死に練習を重ねて。なんと、コンテストで賞をいただくこともできたのです。嬉しかったなーー。
今でも、当時の写真を見ると、あのときの熱い気持ちが一瞬でよみがえってきます。
音楽は、まさに私の青春そのものでした。

青春が再びつながった
その後、大学生になり社会人になっても音楽は続けていました。
なのですが。
仕事に打ち込み、管理職を目指したい!という新たな目標の中で、いつの間にか、あれほど夢中になっていた音楽から少しずつ離れていったのです。
時は経ち、念願の管理職となり、著者として本を出版する機会にも恵まれ。気がつけば、まったく違う道を歩んでいました。
あのころの自分は、どこに行ったのだろう。
ピアノから遠ざかってすでに30年以上が経って、すっかり過去の出来事となりつつあったときに、なんと!
今回、ご縁があって「著者ミュージシャン」としてライブデビューすることになりました。
著者ミュージシャンとは、著者として活動しながら音楽もしている方々のこと。先輩方がこの活動をしていて、とても憧れて、私も一念発起! その一員になれること、本当に嬉しいです。
あのときの青春と、その後の人生が、もう一度ここでつながったんだ。
またしても、熱い思いが湧き上がってきました。
「好きなこと」は、遠回りしながらも、ちゃんと戻ってくる

ひとつ、気づいたことがあります。
音楽から離れていた時間は、決して「無駄」ではなかった。
管理職として積み重ねてきた経験、著者として言葉を紡いできた日々、そのすべてが今の私をつくっていて。そしてその私が、ふたたびステージに立とうとしている。
青春は、過去の思い出だけではなく、人生のどこかでもう一度つながるものなのかもしれません。
そうそう、私、還暦を過ぎたところなので。人生一巡り、ってよく言いますよね。まさにそれを、体感しているところです。
「もう遅い」「年齢的に無理」「あのころとは違う」
そんな言葉で、自分の気持ちにもし、ふたをしてしまっているならば。お伝えしたことがあります。
情熱というのは、ちゃんと自分の中に残っているんです。ただ、表に出る機会を待っているだけで。
きっかけは、小さくていい。
昔好きだった音楽を、もう一度聴いてみる。昔やっていたことを、少しだけ再開してみる。そのくらいの一歩でいいんです。
私の場合は「著者ミュージシャン」という出会いがそのきっかけでした。人生、どこでどんなご縁がつながるか、本当にわからないものです。
最後にひとこと

これからも、自分の中にある情熱を大切にしながら、歩んでいきたい。
青春のひとこまを思い出して、あらためて心に刻んでいます。
そして、ライブ、がんばります!