「石の上にも3年」は古い?入社1年で辞めた新卒部下さんと向き合った管理職の本音
こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
4月に入社したばかりの新入社員(新卒さん)が早期に辞めていってしまう……というニュースをよく耳にします。
私自身、お迎えした新卒さんに「入社後数日または数ヶ月で退職された」という経験はありませんでしたが、最速だったのが1年。
つまり、入社した翌年の3月には退職をしてしまった部下さんがいました。
解説します。
手のかかるタイプの新卒さん、成長の楽しみ
その新卒さん、仮にAさんと呼びます。
実はAさん、なかなかに特徴のある(言い方を変えると、手のかかる)タイプで、研修期間を終えて現場配属になって以降、何かと「斜に構えたような」「人を見下すような」言動が気になっていました。
このタイプは正面から対峙しようとすると上手くいかないこともありがちのため、いちいち注意せずとりあえずじっくりと付き合うことに。ところどころ「カチン」とくることもしばしばですが、ま、そこは流します。
業務を少しずつ習得して周囲から褒められるようになると、自然とそのキャラも和らいでいって——おそらく、不安な気持ちがあって、それを隠す為に斜に構えたり見下そうとしたり……と、なんらかの”鎧”を被っていたのかもしれません。
それまでしかめっつらをしていることが多かったAさんが、にこやかにしていることも増えて、業務での成長っぷりもいい感じで、これからどれだけ活躍してくれるのか楽しみでした。

入社後そろそろ1年、突然の退職宣言
そして、そろそろ1年が経とうとしていたある日。確か2月頃だったと記憶しています。
「ちょっとご相談があります」
あら?何だろうと話を聴いてみると「一身上の都合により退職させていただきます」
寝耳に水とはまさにこのこと。
なんで?どうして?と質問攻めにしてようやく話してくれたのが
先輩に誘われて”人材ビジネス”の仕事を目指すことにしたとのこと。
Aさんの職種は”研究開発”で全く畑違い。理系出身のAさんだからこそ、研究職に就いていたのです。
人材ビジネス?何故に?
私自身も人材ビジネスの経験が長かったこともあって、色々な経験があってこそ強みが発揮できる業種でもあるよ、という実感も伝えましたが、本人の意思は揺らぎません。
どうしても人材ビジネスがやりたい、この先輩と一緒に仕事がしたい、との一点張り。そこまで強い想いなのならば仕方ないです。
「石の上にも3年」は、やはり大事

「新入社員が辞めたい理由」について、あるニュースで目にしたところによると
・事前に聞いていた業務内容と違っていた
・給与が低い
・人間関係が悪い
・社員を育てる環境がない
・ほかにやりたい仕事がある
といった点にあるとのことですが、Aさんはこの最後の理由に当たります。
私は「石の上にも3年」ってやっぱり大事だと考えているので、1年も経たないで”見切り”つけるのって、ちょっと早すぎるよなぁ、と思います。
人の人生はそれぞれですから、異なる価値観を否定するつもりはありませんが、「継続は力なり」とも言いますし。
でも、あの時、無理に引き留めることもしませんでした。本人の強い意志を尊重したことで、お互いに後悔のない別れになるのだから、と思えたからです。
あれから数年…Aさん、今、どこで何をしているのか?知る術も無いですが、あの時の選択をもとに活躍されているであろうことを願って止みません。
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