45年ぶりにピアノを再開|大人になってからの「もう一度」が人生を変える理由
「昔やっていたこと、もう一度やりたいな」
そんな想いを、心のどこかに抱えていませんか?
でも、何十年もブランクがあるし、今さら始めたところで…と、つい蓋をしてしまう。その気持ち、痛いほどわかります。
実は私、3歳から18歳まで習っていたピアノを、45年ぶりに再開しました。しかも、クラシックではなくジャズピアノ。
この記事では、長いブランクを経て再びピアノに向き合った私の体験から、大人になってからの「もう一度」がなぜこんなにも力をくれるのか、お伝えします。
「いつかまた弾きたい」その想いに蓋をしていた
子どもの頃に打ち込んでいたこと。音楽でも、スポーツでも、絵でも、なんでも構いません。
大人になって仕事や家庭に忙殺される日々の中で、いつしか遠ざかってしまった「好きだったこと」って、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
私の場合はピアノでした。
3歳からクラシックピアノを習い始めて、高校生の頃にはバンド活動にどっぷりハマり、一時は本気でミュージシャンを目指そうと思ったくらいです。
ところが社会人になって「管理職になる」という新たな目標ができて、それからしばらくして、ピアノからはすっかり遠ざかってしまい、気付いたら30年以上も経っていました。
なのですが。
ミュージシャンを目指したいと思ったその時の熱い気持ちは、ずっと忘れていなかった。心の奥底に、ひっそりと、でも確かに灯り続けていたのです。

かつて打ち込んだこと、たとえば「自転車」と同じ
よく「自転車に乗れるようになった後は、何十年ブランクがあっても再び乗れるようになる」と言われますよね。
ピアノも同じなのかもしれません。
きっかけをくれたのは、最近出会った何人かの友人たちでした。彼らが趣味で音楽活動を楽しんでいる様子を目の当たりにして
「私も、もう一度弾きたい」
思いが怒涛のように溢れかえってきます。
自宅にあるピアノを、30年ぶりくらいに試しに弾いてみました。なのですが、ほとんど指も動かず譜面も読めず、愕然としてしまい…
正直なところ、相当ショックでした。あんなに弾けていたのに、こんなにも忘れてしまうものなのかと。
「飛び込む」ことで道が開けた
自力でやっていてもどうにもならない。痛感です。
たまたまネット検索していたら自宅近くの楽器店さんでジャズピアノのクラスがあることを知って、飛び込むことにしたのです。
クラシックではなくジャズを選んだのは、前段落でお伝えした友人たちがジャズをやっていたからです。彼らと一緒に演奏したい!
新たな目標ができました。
レッスンの初日。先生がこれまでの経緯を丁寧にヒアリングしてくれて、「とにかく弾いてみましょう」とセッションを持ちかけてくれ
先生の伴奏で私がソロを取る。即興でしたが、意外なことにそれなりに弾けるじゃないですか。
もちろん完璧とは程遠いけれど、かつて自分が積み重ねてきたものが、ちゃんとそこにあった。これで改めて「頑張ろう」と一念発起です。

諦めなくてよかった。「もう一度」は何歳からでも始められる
クラシックのレッスンを辞めてからもバンド活動は続けていて、それが30歳の頃まで。
30年打ち込んで、その後今に至るまで30年ブランク。
私のピアノ道を振り返ると、そんな不思議な対称形になっています。
なのですが、忘れかけていたことを思い起こして改めてチャレンジできること。それ以前に頑張ってきたことを改めて振り返られること。
諦めなくてよかった。
大人になってからの「もう一度」は、ただの再開ではありません。かつての自分と今の自分が出会い直す、とても贅沢な時間。あの頃には気づけなかったことに、今だからこそ気づけるのだと実感できました。
最後にひとこと

もし、あなたの心の中にも「昔やっていたこと、もう一度やりたいな」という想いがあるのなら。
ぜひ、蓋を開けてみてください。ブランクなんて関係ない。かつてのあなたが積み重ねたものは、ちゃんとあなたの中に残っています。
「もう一度」の一歩を踏み出すのに、遅すぎることなんてない。人生後半戦だからこそ、始められることがある。
ピアノはそのことをあらためてリマインドしてくれました。