刊行3年目の本が届けてくれた嬉しい出来事|著者が諦めかけた時に気づいた「本の届く力」
久しぶりに会った友人から、思いがけない嬉しい報告をもらいました。
社会人になってまだ数年の息子さんが、拙著『女性管理職が悩んだ時に読む本』を手に取ってくれて「勇気もらえた!」と言ってくれたのだそうです。
もうね、嬉しくて嬉しくて。
この出来事をきっかけに、あらためて気づいたこと。それは「本の届く力」
解説します。
本を出して、「届いているのだろうか」という不安
本を書いて世に送り出すと、最初のうちは懸命に宣伝もするし、読者さんからの反応もいただけて、手応えを感じられるもの。
なのですが。
時間が経つにつれて、だんだんとその手応えが薄れていく感覚に襲われてしまいがちです。
拙著の刊行から3年近く。ありがたいことに書店さんでは今でも棚差しで置いてくださっているところも多いものの、実は「もう随分時間が経ってしまって、届けたい人たちにもう届けられていないのかも」と、どこか諦めの思いを持ってしまっていたのです。
そんな私にこの出来事は力強くそして優しく喝を入れてくれました。
「本は届くべき時に届く」という事実
諦めモードだった私に飛び込んできたのが、冒頭のお話です。
本書はタイトルに「女性管理職」と冠しています。もちろん、そうした方々にお届けしたいという思いもありましたが、それだけではなく、仕事をする全ての人たちの少しでもヒントになったら嬉しい…という思いも込めていました。
だから、社会人になってまだ数年の男性が手に取ってくれたということが、格別に嬉しかった。
タイトルの枠を超えて、届いてほしかった人に届いた瞬間。
著者が何諦めてるんだ。自分がいつも宣伝隊長で前線にいなければダメじゃないか——と、あらためて奮起させられたのです。
そして、もう一つ嬉しかったことがあって「二重の喜び」をもたらしてくれました。
子どもが本から気づきを得た、母としての喜び
それは、友人がお母さんとしてこう教えてくれたこと。
「息子が、本を読んでそれを何かしらの気づきにしてくれるようになった。そのこと自体もとても嬉しかったです」
本が息子さんに届いたという喜びと、お母さんとして「わが子が本から学びを得る姿」に成長を感じた喜び。
著者としてこれほど報われることって、なかなかありません。
私自身も経験がありますが、自分の子に「この本は素晴らしいからぜひ読んで」と伝えたところで、本人がその気にならなければ、ただの押し付けでしかありません。
子どもが自ら「読みたい」と考えて手に取り、それによって気づきを得ること…これって、親は自分のこと以上に感激なのです。
最後にひとこと
押し付けではなく、届くべきタイミングで、届くべき人のもとに届く。そして、その人が自分の意志で受け取ってくれるからこそ、心に響く。
今回の素敵な報告をくれた友人と本を手に取ってくれた息子さんに、心から感謝すると共に、この本を書いて良かったとあらためて実感できました。
刊行3年目だろうが、5年目だろうがこれからもお届けしたい人に届くよう、発信を続けていきます。