この記事を書いているのが2026年1月。
3年前に初めての本『女性管理職が悩んだ時に読む本』を出版しました。
会社員を続けながらの執筆、なかなか苦難の連続でしたがようやく形になった喜び。
当時に著者としでき得る限りの販促に努めたつもりでしたが、残念ながら現時点でも重版には至っていません。
「出版したこと自体、意味がなかったのでは?」
そんな自己否定に苦しんでいた私が、3年後の今、ある出来事をきっかけに「出版して良かった」と心から思えるようになりました。
同じように悩んでいる方へ参考にしてもらえたらと、私の経験をお伝えします。
重版しない本に価値はないのか?著者が陥りがちな自己否定
商業出版をした著者なら、誰もが気になる「重版」という二文字。
本が売れている証であり、著者としての評価にも直結する。それはよくわかっています。
当時、出版前からの販促活動の重要性を認識しておらず、いわゆる「初速」を作ることができませんでした。出版後にできる限りのことはやり尽くしたと自負していますが、実は出版前から取り組むべきだったことを、後から先輩方に教えていただいて知ったのです。
「もっと早く知っていれば」という後悔。そして、数字として結果が出ていない現実。
「売れていない=自分は役立たず」
そんな自己否定のループに何度もハマってしまい、この3年間ずっと苦しんできました。

本を書いた原点は「背中にいる後輩の役に立ちたい」だった
なのですが。ふと立ち止まって考えてみたのです。
そもそも、なぜ私は本を書いたのか?
それは、同じように悩みに直面している、背中にいる後輩の役に立ちたいと思ったから。
「爆売れして有名になりたい」が第一の目的ではなかった。もちろん、売れることは大切です。でも、私が本当に願っていたのは、かつての自分のように苦しんでいる女性管理職の、少しでも力になれること。
その原点を、いつの間にか見失っていました。
なぜそのことにあらためて気づくことができたか?と言いますと、ある後輩との出会いがきっかけになったのです。
3年後に届いた「読みたいです」の一言

その”出会い”とは。
現職での管理職業務に加えて、ライフワークとして、社外の女性管理職を支援するキャリア支援メンターの仕事をしているのですが、直近でご相談をお聞きした女性管理職の方から、こう言われたのです。
「いくみさん、本を書いていらっしゃるんですね。ぜひ読みたい!と思って、購入しました。届くのが楽しみです」
メンターとしての私のプロフィールに「著者としての活動もしています」と書いてあって諸事情から書籍名そのものは載せられないのですが、そこから検索で辿って拙著のことを知ってくださったようでした。
3年前に書いた本が、今、社外の後輩の手に届こうとしている。それは、出版していなければ起こり得なかったこと。
たった1冊かもしれない。でも、その1冊を「読みたい」と思ってくれた人がいる。
彼女の言葉をお聞きして、胸の奥がじんわりと温かくなりました。
著者として果たすべき役割を見失わない
繰り返しになりますが、商業出版ですから、本が売れること、重版していくことはとても大切です。
そのために自分の行動が及ばなかったことも、反省点として大いにあります。
なのですが。
本を出した目的、私の場合は「背中にいる後輩の役に立ちたい」ということ。それを見失わない。自分が果たしていくべき役割はどこにあるのか?
重版という数字だけが、本の価値を決めるわけではない。
届くべき人に、届くべきタイミングで届く。本には、そういう力があるのだと思います。
「出版したけれど、思うような結果が出なかった」「自分のやってきたことに意味があったのだろうか」そんなふうに悩んでいる方がいたら、伝えたい。
あなたが本を書いた目的は何でしたか?その原点を、どうか見失わないでください。
後輩さんが買ってくれた、たった1冊かもしれない。でも、だからこそ、これからも著者として努めていきたい。
3年越しに気づかせてもらった、本当に嬉しい出来事でした。




