自社の商品を販促していく立場だけでなく、私のように個人の発信で著書や動画などの「商品」を世に広めていきたいと考えている場合でも
どうお客さんとなってくれる相手にその”ウリ”を伝えて、実際に購入してもらえるのか?
常に悩ましい、永遠のテーマなんですよね。
そんな時に強い味方になってくれる1冊に出会いました。ご紹介します。
「キービジュアル」を発想するための本
その1冊とは。
今では皆が当たり前に使っている「ノートパソコン」という呼称の名付け親で、マーケティングコンサルタント弓削 徹さんの『あなたの商品のウリを1秒で伝えてください』
著者が「はじめに」で伝えてくれているように、「キービジュアルを発想するための本」です。
「キービジュアル」という言葉はなんとなく聞いたことがあって、そのニュアンスから「お客さんへの訴求に効果がありそうだな」という感覚もありますが、実際には何を指すのか?よく分かっていませんでした。
本書ではその概念や効果、そして作り方について、事例を交えて解説してくれます。
文章でも動画でもなく、ワンビジュアルで伝える時代
特に昨今は「文章が読まれなくなっている」時代とも言われます。それにとって変ったのが動画、しかし、動画もさらにショート動画が主流になりつつあって。
著者が今後の動向について述べられている箇所がとても響きました。引用します。
文字も読まず、動画も再生しなくてもわかる、ワンビジュアルの時代になると私は考えています。
だからこそ「キービジュアル」が核となっていくのですね。
ちなみにキービジュアルを一言で表すならば「広告において多くの場合ど真ん中に配置されている写真やイラスト」
さらに本書から引用しますと
そのビジュアルは具体的でわかりやすく、ときに意外性があるべきです。さらに感情を揺さぶるものであるなら申し分ありません。
そして「ワンビジュアル」だからこそ、相手が見た瞬間”秒”で効き目があるもの。
確かに色々な説明文よりも、まずは視覚にドン!と入ってくるものが、より印象に残りやすいと顧客の立場から考えてみても実感します。
実際にチラシを作ってみた
本書で教えてもらったことをもとに、実際にチラシを作ってみました。
お恥ずかしながら、私、かなり芸術的なセンスが乏しく…しかもデザインも相当素人なのですが、拙著『女性管理職が悩んだ時に読む本』を人事異動の季節にターゲットしてアピールする内容です。
キービジュアルはフリー素材やイラストも考えましたが、手前味噌ですみませんが、自分が実際に仕事をしている時の姿を撮影したものを使うことに。書影(本の表紙画像)が本来はメインとはなるものの「意外性」や「感情」といった点を意識しました。
出来栄えはイマイチかもしれませんが、よろしければご参考になったら嬉しいです。
デザインが苦手な個人でもお役立ち満載
企業の広報やマーケティング担当(もしくは、そこから委託されている担当者)はもちろんのこと、私のようにデザインがかなり苦手…でも、個人で色々と発信をしている人にとって、本書はお役立ち満載!
ぜひ手に取ってほしいオススメの1冊です。
あなたの商品のウリを1秒で伝えてください/自由国民社/弓削徹