こんにちは。女性管理職15年の いくみ(@nesan_blogger)です。
「餅は餅屋」ということわざがあります。
"その道のことはやはり専門家が一番である"というたとえですが、このことをビジネス現場で実感したこと。
部下さんの専門分野で迅速解決できた出来事と気づいたことについて、ご紹介します。
自分が得意でないことは、部下さんの専門分野に任せる
まずは結論から。
上司は先頭に立って物事の解決を図るべきですが、ときとして自分が得意でないことに遭遇することもあります。
一方、部下さんはそれぞれに専門分野を持っていて、日頃からそれを活かしての役割を担ってくれている。
トラブルに直面したときに、上司が1人で抱え込もうとせず、その分野に明るい部下さんに思い切って相談して任せると、解決ができるものです。
部下さんの専門分野で迅速解決できた事例
次に、私が実際に部下さん専門分野のおかげで迅速解決できた事例について。
トラブル発生
クライアントさんから依頼されての、とある調査をおこなっていて、予定スケジュール通りにその結果が得られないトラブルが発生。
クライアントさんに対応について相談をしたところ、エンドユーザーさんご本人と、その所属先企業さんそれぞれに、まずは報告するように指示を受けました。
私は対企業への報告や説明はしょっちゅうやっているので、自分でも得意だと思えますが、相手がお一人の個人ですと、なかなか経験がなくどうしよう?と案じてしまった。
消費者さん対応を得意としている部下さんのことが浮かび、思い切って相談することにしました。
部下さんがなかなかつかまらない
ところがこの部下さん、生憎会議中でなかなかつかまりません。
そうこうしているうちに、どんどん時間が経過してしまい、途中クライアントさんから「どうなりました?」と催促されてさらに焦りが募ります。
「ただいま社内で対応の調整中です。しばらくお時間いただきます」と答えたものの、「では◯時◯分までに経過を報告願います」と言われてしまいました。
ようやく部下さんの手が空いて、経緯を説明。大急ぎで対応をお願いします。
部下さんの専門性に唸った
「なるほど。解りました。
ちなみに、どこまでの詳細説明をすればよいですか?これまで同様なケースだと、かなり細かいところまで説明を求められたり、その先のことまでご不安になって訊ねられたりしたことがあります」
この質問を聞いて私は思わず唸りました。
自分には想像の範囲が及ばなかったことまで、部下さんは予測してくれている。
さすがこの分野対応の専門家です。
「これまでのあなたの経験則で、進めていいよ。困ったことがあったら一旦保留にしてまた相談してきてね」と返しました。
クライアントさんから報告を迫られている時間まであと10分ほどしかありません。
しかし、それから5分後には部下さん「対応完了しました。ただし、この点について後日別対応になった件があり、ご本人に了承を得ています」
なんともお見事な"包丁さばき"です。
おかげでクライアントさんにも完了報告ができ、感謝の言葉ももらいました。
「餅屋さん」へのリスペクトを活かす
どの分野において、部下さん個々の専門性が発揮できるか?
日頃から一人一人の個性を見極めておくことはもちろん、専門家であるそれぞれの「餅屋さん」へのリスペクトを忘れずに、それを活かしてもらうことが大切。
この事例であらためて気づきました。
何よりも、迅速解決をさらっと実施してくれた部下さんに感謝です。