ビューティカラーアナリストの海保麻里子さん。
「パーソナルカラー」を切り口にしたカラーコーディネートと、骨格診断のコラボ。
独自の「外見力アップ」のメソッドで長年の実績をお持ちの、予約のなかなか取れない超人気サロン・ド・ルミエールのオーナーさんです。
この度『今まで着ていた服がなんだか急に似合わなくなってきた』をご出版されました。
男女問わず、何歳になっても若々しく、"きらーん"としていたいものですよね。
でも、年齢を重ねていく毎に「好き」という感覚だけでは、似合わない服や小物や髪色を選んじゃっていることが起こりがち。
本書はそうしたことに気付かせてくれる、シニア世代(40歳台以上~)の方々への応援読本。
ご紹介します。
「似合うもの」が変化するとき
若い時はとくに何もせずとも、"きらーん"とできていることも、30歳台後半くらいになってくると、じょじょに変化が起こってきてしまうものです。
人間生きていると、加齢に伴う衰えというのは仕方のないことです。
「好きな色、フォルム」だけで服や小物を選んでいると、逆に老けてみえてしまうこともあるのかもしれない。
そこで強い味方となってくれるのが、海保さんのご専門である、「パーソナルカラー診断」
人には似合う色、似合わない色というのがあります。
若いころはさほど意識せずともよいことでも、加齢とともに、あらためてその人の魅力を引き出し、より美しく魅せることのできる色を意識して装ってゆくことが大切。
その人自身がすでに持っている個性と調和した色(自分に似合う軸)を知ることが、そのための道標となってくれます。
パーソナルカラーを探る
本書では、そのためのセルフチェックテストや、カラーパレットについての分かり易いイラストも備えてくれています。
カラーパレットは「春夏秋冬」の四種類。
さっそくチェックテストをやってみたところ、どうやらワタシは「秋(オータム)」のようでした。
今までなんとなく無難だから。という感じで選んでいた、黒やグレー。
持っている服やメイク用品の多くがこのトーンばかり。
でも、カラーパレットにあるそれぞれの色も、これから積極的に取り入れてみたいなー。
巻頭にカラーチャートもついていて、実際に顔と照らし合わせることもでき、ビジュアルでもとてもためになります。
骨格スタイルを知る
海保さんのメソッドのもうひとつの軸が「骨格診断」
似合う洋服を見出すためには、色のもっている力を活用するだけでは残念ながら全うできないのも、シニア世代の悩ましいところ。
そこで重要になるのが、「全体のバランス」。
服のフォルムとその人の骨格の相性が悪いと、せっかくの服選びもうまくいかなくなってしまう、と海保さんは教えてくれます。
服はいうまでもなく、身体で着るもの。そして、その身体は一つひとつの骨が軸になって構成されています。骨格スタイルにより、全体の似合うシルエットと素材も決まってくるのです。
若いうちは身体に余計な肉がついていないので、そうしたことを気にせずとも何なく着こなすことがでしまうものですが、加齢とともに、本来の自分の骨格に似合う形や素材のものを身に着けていかないと、どうもしっくりとこなくなってくるのです。
本書では、やはり「骨格スタイル」を知るためのセルフチェックテストと、スタイル毎のお勧めワードローブのアイテムも示してくれています。
骨格スタイルは、「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の三種類。
ワタシはどうやら、「ウェーブ」に近いようです。
今持ってる服たちとはずいぶん違うフォルムも多いなー。
これを読んだら洋服を買って帰りたくなる
パーソナルカラーと骨格の特性を知って、あらためて今持っているアイテムを見直し、不要なモノとは思い切ってお別れする。
その上で、あらためて必要なアイテムたちと出会いにいく。
さっそくお買い物に行きたくなりました。
最後にひとこと
装いを整える。
でも、それは「単に好きなもの」ではなく、客観的な根拠に基づいた「似合うもの」
本書を読んであらためて気づきをもらいました。