通勤で30年お世話になっている山手線。好き勝手にそれぞれの駅を漫遊しています。
今回は目白(めじろ)駅。
所在地は東京都豊島区ですが、新宿区や文京区が隣接していて表情豊かな見所が楽しめる。
さっそくご紹介します。
目白駅
所在地:東京都豊島区目白三丁目3-1
1885年(明治18年)3月16日:日本鉄道の駅として開業。「東京山手線内」のJR駅で、中心駅(運賃計算上の基準駅)である東京駅から最も遠い。また、他路線が乗り入れておらず、山手線単独駅は新大久保駅と目白駅の2駅のみとなります。
周辺には学校も多く、私が訪れた2月初旬には、改札口のところにこんな"受験生応援幟"が掲げられていました。
改札口は一箇所ですが、駅前を通る「目白通り」の西側と東側に分かれている。特に東側には見所が多数。
駅舎の屋根にはステンドグラスのような装飾が施されています。
改札口を出てすぐの東側には、学習院大学とその付属中高の広大なキャンパスが広がっています。
鬼子母神
駅から徒歩15分くらいのところに、鬼子母神(きしもじん)があります。
目白通り左手にある参道入口を進む。
途中には、都電荒川線の「鬼子母神前停留所」
都電の駅からほどなく、参道に到着。
江戸時代からあったというケヤキ並木。所々に巨木の姿が見えます。
ケヤキ並木を通り過ぎて左手に境内。ちょうど節分の時季だったので、こんな看板が出ていました。
境内の公孫樹(イチョウ)は、樹齢600年以上の歴史。
摂社の武芳稲荷。
名物のお団子屋さんのところにこんな看板。大黒天は、鬼子母神のダンナさんなのねー(笑)
本殿
目白不動 金乗院(慈眼寺)
鬼子母神から目白通り方向に戻り、反対側に渡ると「金乗院」があります。
ちなみに山手線には「目黒」という駅もありますが、目黒と目白、「五色不動」の中のそれぞれ一つなのです。
五色不動は、陰陽五行思想(木・火・土・金・水)に相対する五色(白・黒・赤・青・黄)の色にちなみ選ばれた不動尊で、目黒不動、目白不動、目赤不動、目青不動、目黄不動のこと。実際に不動尊の目の色や体がその色であったわけではありません。江戸幕府三代将軍・徳川家光が天海僧正の進言で、天下太平を祈願するため府内から選んだと言われています。(中略)
目黒不動『目黒不動尊』 瀧泉寺東京都目黒区下目黒3丁目20−26
目白不動『金乗院』 東京都豊島区高田2丁目2−12−39
目赤不動『大聖山』 南谷寺東京都文京区本駒込1丁目20−20
目青不動『教学院』 東京都世田谷区太子堂4丁目15−1
目黄不動『最勝寺』 東京都江戸川区平井1丁目25−32
目黄不動『永久寺』 東京都台東区三ノ輪
ーexciteニュースより引用
たんに名前が似ているだけかと思っていましたが、関連性があったのですね。さらに、駅名にはなっていませんが、赤・青・黄もあるとは知りませんでした。
金乗院の門。
本堂の右手奥に、目白不動堂。普段は扉が閉まっているので、中をうかがい知ることはできませんでした。
ホテル椿山荘(ちんざんそう)
金乗院から再び目白通り方向に戻り、通り沿いを15分ほど歩いたところに、ホテル椿山荘があります。
この周辺は、南北朝時代から椿が自生する景勝地で「つばきやま」と呼ばれていたことより、命名されたそうです。
エントランスでは、季節のお花が迎えてくれます。
ちなみに、目白駅まで戻るには、徒歩だと30分ほどかかってしまうので、都営バスを利用するとよいです。
概ね毎時15分おき、運賃210円。※2020年1月現在
スムーズに行けば、乗車時間は5分ほどです。
椿山荘の特長はなんといっても広い庭園。様々な景色を楽しむことができます。
所々に七福神の石碑もある。
三重塔もある。
散歩で喉が乾いたので、1階のカフェ「FORESTA」に立ち寄ります。
デザートセットを頼みました。
庭園が望める窓側の席が嬉しい。
飲み物はアールグレイのホットティーにしました。ガラスの茶器が素敵です。
チーズケーキとチョコレートケーキ。どちらも濃厚なスイーツの味わいが堪能できます。お皿に施された装飾も可愛い。
最後にひとこと
目黒駅にはしょっちゅう降り立っていますが、目白駅に降り立ったのはほぼ初めてでした。
学び(学習院、日本女子大)と歴史(鬼子母神、金乗院)と文化(椿山荘)が楽しめる町。
今回は訪れませんでしたが、永青文庫(武家・細川家に伝来する歴史資料や美術品の文化財を一般に公開しているもの)や肥後細川庭園(同細川家の下屋敷跡)など、他の見所もあります。
駅自体はこじんまりと落ち着いた様子ですが、その奥に様々な表情があって趣深いものです。
山手線一周、どの駅が何区にあるか?については、コチラをどうぞ。