年収240万円の店舗勤務から始まってわずか10年あまりで、転職と副業の「相乗効果」で年収トータル5,000万円に至る。
そんなことがあるのでしょうか?
あるんです。
本書の著者 motoさんは、まさにその偉業を成し遂げられている方。
しかも、今後も会社勤務を続けられる予定とのこと。
会社員人生を長年続けてきた私にとっては、いわゆる「独立起業物語」ではなく、とくにこの点に心惹かれて一気に読了しました。
気付きは以下の3つです。
- 自分の市場価値を高める
- 会社員でいることのメリットを享受しながら、個人でもお金を稼ぐ
- 無名の何者であるからこそ、他者に役立つ情報を発信し続ける
さっそくご紹介します。
自分の市場価値を高める
motoさんは言います。
「会社にキャリアを用意してもらう」「給料はもらうもの」ではなく。
「キャリアは自分で取りに行くもの」「年収を自分で上げにいく」
考え方を「会社にいる1社員軸」ではなく「自分の市場価値軸」で捉える。
会社から給料をもらうのではなく、会社に如何に貢献して成果を挙げて報酬を得るか?という言い方もできます。
そうしてキャリアを積んで自分の価値を高める。
会社とはこれを実現できるフィールドなのですよね。
文中では、motoさんが転職3社目に在籍されたリクルート社の社訓を紹介してくれていますが、この一言に尽きる。
自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ
考えるだけでなく、納得するだけでなく、1つ1つ取り組んで実現されてきた motoさんに敬服です。
また、ご自身が「市場価値を高める」ためにチャレンジしてこられた"転職のプロセス"について、多くのページを割いてその方法を詳細に披露してくれている。
今後転職を目指す人たちには、役に立つ情報が満載です。
会社員でいることのメリットを享受しながら、個人でもお金を稼ぐ
キャリアを重ねつつ、今や本業の会社員としても年収1,000万円を稼いでいるという、motoさん。
独立起業してもいいんじゃないの?と思ってしまいます。
しかし、ご自身のビジョンとして語られているメッセージ。
僕の副業は「サラリーマンとして苦労して得たこと」や「自分の転職経験」をコンテンツにすることで副収入を得ています。(中略)僕が目指しているのはあくまで「本業で努力をして、その知見で稼ぐ」です。
ー本書より引用
本書で私が最も感銘した点です。
本業と副業が全く掛け離れてしまっていたら、それぞれバラバラに機能するだけ。
一方、本業を活かしつつ副業にも「本業で得たことを盛り込む」というやり方だったら、相互に支え合って機能し合って、ある意味「無限の循環」を生み出すとも言える。
会社員が生涯の仕事であり、なおかつ、その経験を踏まえて個人としてのライフワークに取り組むことを目標としている私にとっては、真に刺さりました。
無名の何者だからこそ、他者に役立つ情報を発信し続ける
本業の傍ら、インターネットでの情報発信により副業を発展させてゆく。
motoさんは「転職に詳しい人」をキーワードとして多くの支持者を得たことにより、副業収入の安定確保につながったと解説してくれます。
ブログで「転職」に役立つ記事を書くことはもちろんのこと、「Twitter」をその主戦場として活用してこられたとのこと。
そのフォロワーさんは、6万人以上にも及びます。
Twitterの1記事/140文字の中に、丹精込めたメッセージ。「無名の何者」だからこそ、その情報を欲している人たちに、どうやって気付いてもらい、リツイートやフォローをしてもらえるか?
私自身は、Twitterをあまり上手く使えていないので、この点にもたくさんの学びを得ることができました。
また、会社員の副業としていくつかのパターンがあるけれど、「リスクが少ない」「負荷が小さい」メリットから、ブログなどの"コンテンツ配信"は有用であると教えてくれます。
何れにしても。
「与える人こそが、成功する」という、"GIVE AND GIVE"の本質を持つのが大切だったわけです。
ー本書より引用
発信し続けること。あらためてその真髄に気づかせてもらいました。
今日の一言
本業と副業。
これからの働き方としては、その両輪を掛け合わせてゆくことで世界が広がる。
motoさんの生き方そのものが、これからの時代に求められる生き方そのものなのだと思いました。
本書を読めば、自分がこれからどう生きてゆけばよいか?その指標を得ることができます。
motoさんのブログ「転職アンテナ」はコチラ
転職ノウハウ