職場メンバーのSさんに、チーム異動をしてもらうこととなりました。
担当している業務で10年近く活躍してくれていますが、
後輩たちも育ってきて、そろそろSさんにはリーダーポジションになってもらわないと、下が詰まってきちゃう。
ところが彼女は、いわゆる「我が道を極める」タイプ。
人の上に立ってチームをまとめるのが残念ながら向いていない。
他メンバーの意見を聴くと、
「Sさん、そのときに対応している業務にのめり込んじゃってて、周りがアップアップしていても気付かないことが多いのです」
うーん。コレだと、無理矢理リーダーポジションに置いたとしても上手くゆかないだろうなー。
ご本人も、
「人をまとめるのって、苦手なんです」
「ずーっと、現場の業務をしていたい」
それも、彼女のキャラではあるのだけれど。
組織って、ある程度ピラミッド型になっているのが望ましい。
ベテランさんが同じチーム内でずっと1プレーヤーというのは、活性化につながらないもの。
しかも、Sさん残念ながら、「周りが見えていないヒト」もいうイメージになってしまいつつあります。
そこで。
チームを異動してもらうことにしたのです。
「新たなプロジェクトが開始となるので、そこでまた、バリバリやって欲しい」
と伝えると。
しばーーらく、沈黙。
やっと口を開き始めたと思いきや、目から涙が溢れている。
「今のチームに、私は要らないということなんですね?」
いやいや、そうじゃなくてさー。
会社だから、異動ってあるもんだ。
ほら、ワタシも異動してきたし。
するとSさん。また涙を流しながらおっしゃる。
「私、今の業務がとてもやりがいがあって、好きなのです。抜けるのはツラいです」
気持ちは分かる。
でも、いろいろ考えてこういうプランになったので、理解してくれると嬉しい。
Sさん、しょぼーんとしながら席に戻って行きます。
気持ち整理して、あらたなチャレンジに向かってくれるといいな。
応援してるよ。