「私も分からない」と言える上司のもとで、なぜ人は本音を話すのか

2026年9月4日 2026年9月5日 いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

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こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。

「それ、私もよく分かっていないんです」

会議の場で、そう口にしてみたことがあります。

すると、張り詰めていた空気が、ふっとゆるんだ…

立場が上になるほど「しっかりしていなきゃ」と思ってしまうもの。でも、強くあろうとするほど、なぜか情報が入ってこなくなるのです。

この記事では、上司が弱さを見せることでチームに何が起こるのか、そして「見せていい弱さ」と「見せないほうがいい弱さ」の線引きについて、私の経験を交えて解説します。

完璧なフリを続けている人の周りでは、誰も本音を言わない

かつての私は、部下さんの前で「知らない」と言えませんでした。

上司なのだから、聞かれたことには答えられなければ。分からないなんて、みっともない。そう思い込んでいたのです。

けれど、そんな私の周りで起きていたことは

・部下さんが悩みを打ち明けてくれない
・「知りません」と言えず、抱え込んでしまう
・気づいたときには、事態が大きくなっている

そっか。私、自分が完璧なフリをすることで、部下さんにも完璧を強いていたんだ。

上司が隙を見せない場所では、部下さんも隙を見せられません。

そして本音が出てこない組織は、悪い情報ほど上に上がってこない。強くあろうとするほど現場から遠ざかっていたのです。

弱さは「隙」ではなく「余白」

人がついていきたいのは、”完璧な人”ではありません。

「私も、ここは分からない」
「正直、迷ってる」

そう言える人にこそ、まわりは安心して本音を出せるのです。

実際、私が「これは分からないから、教えてほしい」と伝えるようになってから、部下さんの発言が増えました。

「じゃあ私が調べてみます」
「実は前から気になっていたんですが」

そんな声が、あちこちから上がってくるようになったのです。

不思議なもので、私が一歩下がったぶんだけ、部下さんが一歩前に出てくれる。

弱さは、隙ではなく、余白。

完璧に埋まった器には、誰も何も入れられません。でも、余白があるところには、人は自然と入ってきてくれる。

上に立つ人が弱さを見せたぶんだけ、まわりは支え合うことを覚えていくのだと思います。

見せていい弱さと、見せないほうがいい弱さ

とはいえ、何でもかんでも見せればいい、というものではありません。

私が線引きしているのは、この三つです。

・◎「これは分からない」(事実)
・◎「正直、迷ってる」(過程)
・✕「もう無理かもしれない」(結論)

事実と過程は、見せていい。むしろ見せたほうが、まわりが動きやすくなります。

でも、匙を投げる姿だけはナシ。

「もう無理かもしれない」は、上司が発した瞬間にチームの拠り所が消えてしまう言葉だから。

途中は、いくらでも見せていい。ただ、終わらせる言葉は口にしない。

この線引きさえ持っておけば、怖がることはありません。

そこだけ守っておけば、大丈夫です。

最後にひとこと

だから、ときには頼っていい。

「助けて」
「教えて」

その一言が言えるかどうかで、チームの空気は変わります。

強がらなくて、いい。

一緒に迷える人で、いいのです。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。 40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で21年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。 → 詳しいプロフィールはこちらメルマガ登録はこちら