こんにちは。女性管理職21年の いくみ(@nesan_blogger)です。
「管理職候補として期待されているけれど、正直なところ、管理職になりたいという気持ちがない」
あなたは今、そんな悩みを抱えていませんか?
周囲からは「リーダーシップがある」「まとめ役として頼りになる」と評価され、会社からも期待されている。けれど、自分の中には管理職への憧れや強い思いがなくて、このままキャリアを進んでいいのか、モヤモヤしている。
実力は認められているのに、気持ちがついていかない。そんな自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
この記事を読めば、管理職へのモチベーションの育て方がわかります。
なぜ、私は管理職を目指したのか?
実は、ある社外の女性管理職の方とお話しする機会があって「管理職になりたいという思いが持てないのです」と相談をもらったことが、この記事を書くきっかけとなりました。
拙著『女性管理職が悩んだ時に読む本』にも書かせてもらっていますが、私が管理職を目指したいと目標を持つに至ったのは、新卒で入社した会社に女性の課長さんがいて、その姿に強く憧れたことから。
今から40年近く前のことです。「自分も課長になる!」と目標を持ち、それが出発点となったのです。
とはいえ、その後、結婚や出産もあって、キャリアを極めていくことは簡単ではありませんでした。
10年間の非正規雇用の期間を経て、ようやく正社員に戻ることができ、そして2年後に課長に昇格!念願叶いました。
そのときの喜びは、今でも忘れられません。
もちろん、プレッシャーや責任、重圧もたくさんありました。けれど、自分が目指していきたいと思い描いたことを実現できたことが、とても嬉しかった。プレッシャーは責任者になったからには当たり前だから、と素直に受け止めることができたのです。

管理職を目指す、きっかけはどんなことでも良い
この話を相談者さんにお伝えしたところ、「管理職になりたい、憧れるという思いを抱いたことがなかったので、とても新鮮でした。お聞きして気持ちが軽くなりました」と言ってもらえました。
きっかけはどんなことでも、やってみようかな。とまずモチベーションを感じることから始めれば良いのです。
一方で、こんな不安も口にされていて
「人の気持ちに気づくことに鈍感で、そこがマネジメントには大事だと思うと、自分にはできないと思ってしまうんです」
確かに、マネジメントには人への気づきが大切です。けれど、それが苦手だからといって、管理職になれないわけではありません。
私はこうお伝えしました。
「部下さん1人ひとりの『対話ノート』を作って、そこに書き記していくことで、ちょっとした変化にも気づくことができますよ。インプットしたことをアウトプットすることが大事なんです」
苦手なことは、工夫と仕組みでカバーできます。完璧である必要はないのです。
今日からできる、モチベーションを育てる3つのステップ

それでは、具体的にどうすれば管理職へのモチベーションを育てていけるのか、3つのステップをお伝えします。
ステップ1:「憧れ」ではなく「実現した喜び」をイメージする
管理職に憧れがなくても大丈夫です。その代わりに、「もし管理職になったら、何ができるようになるだろう?」と考えてみてください。
チームをより良くできる、後輩を育てられる、会社に貢献できる。そんな「実現した喜び」をイメージすることで、気持ちが前向きになっていきます。
ステップ2:苦手なことは「仕組み」でカバーする
例えば、人の気持ちへの気づきが苦手なら、対話記録を作りましょう。部下との会話や気づいたことをメモしていくだけで、変化に気づきやすくなります。
完璧を目指さず、工夫でカバーする。それが長く続けられる秘訣です。
ステップ3:小さな一歩を踏み出してみる
いきなり管理職を目指さなくても構いません。まずは、チーム内で少しリーダーシップを発揮してみる、後輩の相談に乗ってみる、そんな小さな一歩から始めてみてください。
やってみることで、「意外と自分にもできるかも」という自信が芽生えてきます。
管理職への憧れは、後から育ってくる

管理職になりたいという強い思いがなくても、大丈夫です。
能力があって、チャンスがあるなら、まずは一歩踏み出してみる。その先に見える景色が、あなたのモチベーションを育ててくれます。
私自身、10年の非正規雇用を経て課長になれたとき、その喜びが何よりも大きな力になりました。プレッシャーも責任も、喜びがあったからこそ乗り越えられたともいえます。
あなたにも、その喜びを感じてほしい。
苦手なことは工夫でカバーできます。完璧である必要はありません。
もし今、管理職への道に迷っているなら、「やってみようかな」という小さな気持ちを、大切に育ててみてください。
きっと、その一歩が、あなたの未来を変えてくれるはずですから。



