女性管理職 大変だったこと・良かったことワースト3&ベスト3と、それぞれの向き合い方

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拙著『女性管理職が悩んだ時に読む本』が発売されてから、この記事を書いている2023年11月8日時点で、半年強が経ちました。

ありがたいことに、読者さんからたくさんのご感想をいただいていて、その中でも特に多いのが「大変だったこと、良かったことをさらに詳しく知りたい」というご意見。

何せ19年間もやってきていますから、悲喜交々テンコ盛りですが(笑)その中から選りすぐった「ワースト3」「ベスト3」を発表!

ちなみにこの記事は限定公開としていますので「本には書けない」ぶっちゃけなこともお伝えしちゃう。

ある意味拙著の番外編・悩みあるある61〜66でもあります。

女性管理職 大変だったこと・ワースト3

まずは大変だったこと3つについて。実は2大最悪は「クライアントから『出禁』と言われてしまった!」「突然異動を言い渡される」なのですが、これらの件については拙著に書いていますので(出禁:101ページ〜、異動:174ページ〜)よろしければご覧ください。

なので、それ以外のワーストは以下です。

ココがポイント

第3位:腹心の部下さんから「評価結果が納得いかない」3ヶ月口聞いてももらえなかった

第2位:部下さんが次々に転職していく

第1位:息子の挫折と仕事の挫折が重なった

さらに詳しくお伝えします。

第3位:腹心の部下さんから「評価結果が納得いかない」3ヶ月口を聞いてももらえなかった

管理職の大切な役割の一つである「部下さんの業績評価」こちらも、拙著の89ページ〜にあるのですが、おさらいしますと、会社組織において業績評価は相対評価となるので、全員に100点をつけることは叶わず。限られた昇給原資を全員で配分するために、順位をつける必要があります。

特に職位が上になるにつれ、かなり辛口にならざるを得ず…ある期末のときに、私にとって腹心の部下さんであったAさん(彼女も管理職です)への評価が厳しくなってしまいました。

すると。

「あり得ない」「納得いかない」と連呼されて、評価結果フィードバック面談の場が凍りついてしまって。いやいや、あなたも管理職なんだから解ってくれるよね、と心の中でつぶやきつつも、ご本人、どうにも心の折り合いがつけられなかった模様。

その後、3ヶ月くらい口を聞いてもらえませんでした。

向き合い方:彼女が懸命にやってくれていたのは事実。ですが、相対評価を決断しなければならないから、たとえ、恨まれたとしても仕方ありません。
”時薬”という言葉がありますとおり、本人の気持ちの整理がつくまで待つのみ。それからしばらくしてある時から、以前のようにフランクに会話ができるようになって、それからはさらに私にとって掛け替えのない存在となってくれました。

第2位:部下さんが次々に転職していく

これは我が業界特有の事象なのかもしれませんが、弊社のコア事業はヘルスケア領域で、クライアントさん(最もシェアを占めるのが製薬会社さん)から委託されて業務を実施する、サービス業を生業としています。

とある時。

各クライアントさんが一斉に大々的な中途採用を展開。新人でイチから育ててきた愛すべき部下さんたちが、次々に製薬会社さんへと転職していってしまったのです。

Aさんは◯社、Bさんは◇社…毎週のように退職届が出るわ出るわ。

実際、製薬会社さんの方が給与が高いのです。うちは新人からのスタート組が多いため、経験を積んでいくにつれ、もちろん昇給も進んでいきますが、劇的に増えるわけではありません。

一方、製薬会社さん側としたら、数年間経験を積んでまさに脂が乗り切っている時にヒョイっと採用をするわけですから、おそらく「してやったり」的にほくそ笑んでいたに違いありません。

しかも(ココだけの話)100万アップの年収でオファーされた、などという話もザラ。

懸命に引き留めようとするも、この点を持ち出されると太刀打ちできず、引き留まった部下さんもおらず。

言葉が少し悪くてすみませんが「トンビに油揚げを攫われた」感が満載で悲しすぎます。

特に、ものすごーーく思い入れのあった部下さんたちには「また戻ってきてもいい切符」を渡しましたが、残念ながらこの切符、現在に至るまでも未使用のまま。

あの出来事からすでに10年近く経ちましたが、今思い出しても辛さがヒシヒシと思い出される(泣)
おそらく退職者の総数は20名を超えていたと記憶しています。

向き合い方:職業選択の自由と言われているとおり、こればかりはどうにもなりません。彼らが後から自身のキャリアを振り返った時に「新人時代、この会社で過ごしたことは財産」と思ってくれることを願うばかりです。

第1位:息子の挫折と仕事の挫折が重なった

栄えある(?)第1位。この点も、やはり拙著の158ページ〜にも書いていますが、もう少し具体的にお伝えします。かなりお恥ずかしい内容もありますが、ご容赦ください。

高校生までの息子は、小さな挫けはところどころあったものの、仕事に追われている私を気遣ってか、さほどトラブルもなくつつがなく過ごしてくれました。そして、大学も本人が第一志望としていたところに見事合格。

やれやれ〜〜と安堵も束の間、大学1年生の夏休み明けに突然家に籠り初めて、その年の後期は休学。2年生になって何か思うところがあったのか「とりあえず、授業に戻るわ」と言い出し。ま、良かった、と思っていたらそれも束の間、再び2年生の後期に休学。

「家に居ると甘えてしまうから、一人暮らししてやり直したい」

えーー?この期に及んで一人暮らし??かなり心配になりましたが、もしかしたら、これが本人が壁をぶち破るきっかけになるのかもしれない…と藁にもすがる思いで送り出しました。

それからは4年生(正確に言うと、2回の半年休学をしているので5年生)になるまで、順調そうに見えて、しかも、就職も無事決まって。

今度こそ「やれやれ〜〜」が確定できるはず!と2度3度目の安堵をしていたら…。

息子がお世話になっていたキャリアカウンセラーさんから連絡が来ました。「息子さんと約束をしているのですが来なくて、携帯に電話掛けてもLINE送っても反応がなくて」同時期に、息子アパートの管理人さんんからも同様の連絡があり、寝耳に水とはこのことです。

慌ててアパートに行って合鍵でドアを開けてみると、そこには書き置きが残されていました。

「色々悩んでしまって。探さないでください」

は?何のこっちゃ??これってドラマじゃないよね、現実だよね。起こったことが受け止められません。当然、息子の携帯に電話をかけたりメールをしたり何度も連絡を試みますが、全く無反応です。(とはいえ「現在使われていません」状態ではないので、携帯を持って移動していることはわかった)

時を同じくして会社からも突然の組織再編と異動を言い渡されて…まさに八方塞がりとはこのことです。

息子はそれから半年程して突然家に帰ってきたものの、さらに立ち直るまでに1年ほどの年月がかかりました。

向き合い方:長く生きていると「は?これって現実だよね?」と私が経験したような、信じられないネガティブな出来事に襲われることって、きっとあるんだろうな。
当時はもう、かなり切羽詰まった毎日を送っていましたが、あれから10年近く経った今となっては、それもある意味経験だと思えるように。

やはり本にも書いていますが、この出来事がなかったら、私は師匠の樺沢紫苑さんに出会うことも、そして、師匠からの学びを経てこうして著者になることも、おそらくなかったでしょう。

紆余曲折な息子の人生もその後しばらくしてようやく平穏を取り戻し、つい最近めでたく結婚式を迎えられたことに感無量です。

女性管理職 良かったこと・ベスト3

次に、ベスト3について。

良かったことって、拙著にはほとんど書いていませんでした(笑)そして、良いことの「向き合い方」についてはひたすら「感謝」に尽きるから、割愛させてもらいます。

ココがポイント

第3位:断腸の部署異動、部下さんからのプレゼントに涙

第2位:本部長に就任した第一期目に部署の年間売り上げ12億達成、対予算30パーセント増を果たす

第1位:部下さん結婚披露宴の主賓

さらに詳しくお伝えします。

第3位:断腸の部署異動、元部下さんからのプレゼントに涙

突然の部署異動については前段落でも少々触れたとおりですが、もうね。部下さんとのお別れは断腸の思いと言っても過言ではありません。

泣く泣く次の部署に動いて1ヶ月ほど経った時。

私の元に荷物が届きました。差出人のところに、元部下さんの名前が書いてあります。

ビックリして開けてみると…連名の寄せ書きと、私の名前が入った特注のワイングラスが入っているじゃありませんか!

心尽くしのサプライズプレゼントに、ジーンと涙がこぼれてきました。

第2位:本部長に就任した第一期目に部署の年間売上12億達成、対予算30パーセント増を果たす

これは、異動前の出来事ですが、私が部署立ち上げの時から熱量タップリに築き上げてきた事業でもあって誇りに思っていました。

とはいえ、常に部門業績が順調であったわけではありませんが、たまたま部門トップ(本部長)に就任した最初の期にめちゃくちゃ好業績を挙げることができて、社長からもめちゃくちゃ褒められて、部下さんたちへの賞与もたくさんお支払いができて。

三方よし。

もちろん、業務実施してくれている部下さんたちの努力の賜物ですが、責任者をやっていて、これほど嬉しいことはありませんでした。

第1位:部下さん結婚披露宴の主賓

最後に、それこそ「栄えある第1位」は、部下さん結婚披露宴の主賓を務めたことです。

業務ではありませんが、部下さん人生の一大事に立ち会えるって最高。

男性部下さん、女性部下さん問わず、ありがたいことに主賓として10回ほどお招きいただきました。

とくに、男性部下さんですと、宴の一番最初に壇上に立ちますから、もう数日前から緊張でガチガチ。原稿を用意して何度もプレゼン練習して臨みますが、

特に私が気を付けていたのは、弊社の業務がかなり領域専門特化していて、一般的に理解が難しい点が多いゆえ、ご列席の方々によりわかりやすく新郎または新婦の活躍ぶりを称えることです。

その甲斐あってか、ご両親から「うちの子がどんなふうに世間様に貢献しようとしていたのか、本人からはなかなか直接聞けず終いだったので、それがわかってありがたいです」と声を掛けてもらうことが、心底嬉しかったです。

最後にひとこと

あらためて、こうして振り返ってみると。

悲喜交々なのは確かですが、部下さんたちがいてくれたからこその自分。

みんな、いつもありがとう!

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