こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
とても細やかでどちらかというと心配性で、そして少々「やりすぎ注意!」なところのある部下さんがいます。
ご本人の個性ですから、できる限り尊重したいと思っているものの、時には「そこまでやらなくとも…」ということもある。
そんな部下さんとの接し方。
つい最近のエピソードをご紹介しつつ解説します。
「前日まで」の指す意味は?
細やかな部下さん、仮にAさん、と呼びます。
我が部署で行政当局からの監査がありまして、6~7年に一回のなかなか大きなイベントなのですが、主に、経理的な点についてをチェックされるもので、準備物の一つとして「前日までの入出金を通帳に記帳しておくこと」というお題がありました。
実は、この「前日まで」というのがネックで、ネットバンキングが発達している昨今、銀行の営業時間外(つまり、前日の15時以降)に取引先等から送金されたものが、かなりタイムリーに通帳に反映されることになっているようです。
「前日」というのはすなわち、銀行の営業時間まで、という解釈で良いのでは?というのが私の考えでしたが、Aさんから「前日」というのは23時59分まで、ということではないでしょうか?と返ってきて、2人でしばし議論。
それでは、あらためて監査の依頼主に確認してみましょう、ということになりました。
部下さんの「どうしても直前までの対応をしたい」を受けて
その前に彼女が銀行に連絡を取って、前述した「かなりタイムリーに通帳に反映」という点を確認されていたのですが、しばらく経って
「あのぉ、すみません、ちょっといいですか」
「依頼主への確認、よりも、どうしても直前までのを記帳しにいきたいのです。なので、明日30分早く出社して対応しても良いでしょうか?」
と、おっしゃいます。
我が勤務先の始業は9時で監査が始まるのが9時30分なので、始業してから銀行に行って帰ってくるのでは間に合いません。
さりとて、早出残業をしてまで対応すべきことではないし、それは行政当局の要望からは少々やりすぎではないかしら。しかし、Aさんの表情から固い意思が感じとられて「分かりました。でも無理のないようにしてください」と返しました。
すると、心底ホッとしたような笑顔。よっぽどこのことがやりたいのだなぁと実感です。
「やりすぎ注意!」にできる限りOKを出す
さておき。
これから先も、Eさんの「やりすぎ注意!」しばしば起こりそうになるかもしれませんが、本筋から大きくズレていないのならば、そして、そのことに対応するために過度に時間を浪費しないのならば、できる限りOKするようにしよう。
ついつい、頭から否定しそうになっていた自分にも、反省。
余談ですが、実際にそこまでの記帳が必要だったかは不明(特に、監査当日に話題にならなかった)、笑。
ま、無事終わって心底ホッとしています。