こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんから悩みを相談されたとき「私も大変なのだから、あなたも頑張れ」なんて言葉を使っていませんか?
実は、この一言が部下さんのモチベーションを著しく下げてしまう可能性があるのです。
それってどういうこと?私自身の体験談も含めて解説します。
上司の言葉で部下さんの心が折れる?その意外な真実
「私も大変なのだから、あなたも頑張れ」
多くの上司は、部下さんの大変さに共感し、一緒に頑張ろうという思いでこの言葉を使います。しかし、その意図とは裏腹に、この言葉は全く逆効果なのです。
なぜでしょうか?
部下さんが悩みを打ち明けてくるとき、彼らが求めているのは解決策ではなく、まず理解してもらうことなのです。
「私も大変だから」と言われると、自分の悩みが軽視されたように感じ、さらに孤独感を深めてしまいます。
まず、この点をしっかり理解しましょう。
ショート動画にも撮りました。合わせてご覧ください。
部下さんのモチベーションを劇的に向上させる返し
では、どのような返しが効果的なのでしょうか?答えは意外にもシンプルです。
- ひたすら傾聴する
- 相槌を打つ
- 「大変だったね」と労う
これだけで、部下さんのモチベーションは劇的に向上します。なぜなら、この対応は部下さんに「理解されている」「受け入れられている」という安心感を与えるからです。
さらに具体的に部下さんの心に寄り添う4つの方法として
- 遮らずに最後まで話を聞く
- 共感を示す表情や言葉を使う(例:「そうだったんだね」「確かに大変そうだね」
- 具体的に労いの言葉をかける(例:「そんな状況で頑張ってくれてありがとう」)
- 安易な解決策を提示せず、部下さんの気持ちに焦点を当てる
こんなふうにぜひ、工夫を凝らしてみてください。
反面教師から学んだ、上司への期待
私自身、かつて上司から「私も大変なのだから、あなたも頑張れ」と言われ、深くガッカリした経験があります。
その時の気持ちを忘れないようにしているからこそ、自分の部下さんには決して同じ思いをさせたくないと心に決めています。
上司として大切なのは、自分の経験を押し付けることではありません。ただただ部下さんの思いに寄り添うこと。これこそが、信頼関係を築き、チームの力を最大限に引き出す秘訣なのです。
明日からの部下さんとの対話に、ぜひこの視点を取り入れてみませんか?
きっと、チームの雰囲気が変わり、生産性も向上するはずです。
最後にひとこと
上司が自分の経験談や苦労談を語ることに、決して無意味とは言いません。
ただ、部下さんがそれを知りたいと思った時にこそ伝えることが大事。
その辺りの空気感は、それこそ日頃のコミュニケーションでキャッチアップができますから、ぜひ、上司は「部下さんセンサー」を常に磨いていくようにしましょう。