【上司の共感力】部下さんが悩んでいるときに大切なたった一つのこと

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こんにちは。女性管理職17年の いくみ(@nesan_blogger)です。

部下さんたちが様々な悩みに面しているとき。あれこれアドバイスしようとしたり、励まそうとしたり…つい"親心的"なスタンスを発揮してしまいがち。

しかし、部下さんは上司に何を求めているのでしょう?

私がこの17年間で失敗したり工夫したり色々やってきての結論が【共感力】

事例を交えて解説します。

なぜ「上司の共感力」が大切なのか?

まず、なぜ上司は部下さんに共感することが大切なのか?について。

上司の責務の一つに「指導する」という点がありますが、それはあくまでも業務をおこなう上での技術的なことがメイン。

考え方やら物事への取り組み方やらは、部下さんがそれまで築いてきた生き方があるのですから、みだりに「指導しよう」などと意気込む必要はありません。

部下さんの悩みの多くは実は、こうした「考え方」「取り組み方」に由来していることが多い。

部下さんなりに「これでいいのだろうか?」「他にもっと違う視点があるのではないだろうか?」試行錯誤しながら上司に相談してくるもの。私自身も部下の立場であったときはそうでした。

答えを出すのは部下さん自身であって上司ではない。

だから、そっと寄り添えばいいのです。

共感できずに失敗した私の経験

こんなふうに思えるようになったのは、お恥ずかしながら私の失敗経験が元になっています。

管理職になってしばらくは、とにかく部下さんにチャレンジしてもらうことや励ますこと(英語表現の"Cheer up"というのがよりピッタリくる)ばかりに捉われてしまっていて、背中を押すことしきり。

あるとき。部下さんから訴えがきます。

部下さん

ねーさん。私の話を聞いてもらえませんか?

ハッと気づきました。

私は部下さんたちを応援しようとしているつもりになっていただけで、ちっとも聞く耳を持てていなかったのです。

その後、一生懸命聞くことに努めますが「こうした方がいいんじゃないの?」と呼応してしまいます。

すると、また、部下さん。

部下さん

ねーさんには私たちの大変さ、わかりませんよね

再びハッと気づきました。

「いいんじゃないの?」じゃなくて、「そっか。それは大変だったね。お疲れさまです。何か私が手伝えることある?」

そう声を掛けて、あとは部下さんがどうしたいかを決めればいいのだということ。

しょっちゅう失敗したり工夫もしてみての結果、私が得た結論です。

弱っている部下さんに「頑張って」は御法度

部下さんが元気なときは本人に任せることでよいのですが、部下さんが弱っているとき、特にメンタルが落ちてしまっているときは、見守るのが大切。

絶対にやってはいけないのが「頑張って」という声掛けです。

部下さんが溜めてしまっているタスクや、連絡したことに返信してこないことや、懸念点を指摘しそうになる所をグッと堪えて。

とにかく、必要最低限のことをこなしてくれているようならオッケー。

「これもやらなくちゃ、あれもやらなくちゃ、でも今自分はその気力が持てない」本人も色々な葛藤と闘っているのでしょうから、後からリカバーできることはスルーしておいて構いません。

上司力とは共感力

上司力としてよく言われるのが「リーダーシップ」だったり「手本となるべき業務遂行能力」だったり、様々な要素があるもの。

しかし、それらはあくまでもテクニカルな側面に過ぎません。

とくに部下さんが悩んでいるときに。上司のたった一つ大切なことといったら共感力。

17年間やってきてあらためて実感しています。

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一部上場企業にて女性管理職19年の私が、あなたの悩み解決をお手伝いします。すでに女性管理職で活躍されている方、これから目指したいと思っている方、女性管理職とともにお仕事をされている男性の方、企業の育成担当者の方、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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