6月30日は1年の半分を終えるとき。
この日におこなわれる厄除神事が【夏越の大祓(なごしのおおはらえ)】
神社に設置されている「茅の輪」くぐりをやってみて、この時期限定の和菓子「水無月」を食べてみました。
ご紹介します。
夏越の大祓(なごしのおおはらえ)とは?
まずは、この神事について。
心身の穢(けが)れ罪や過ちを祓い清める「大祓(おおはらえ)」として、6月と12月の晦日(みそか)に「大祓式」がおこなわれるもの。
6月30日の「夏越の大祓」は、1年の前半を無事に過ごせたことに感謝するとともに、半年間の罪や穢れをお祓いし、残り半年も清らかな気持ちで過ごせるようにとの願いが込められています。
神社で「茅の輪くぐり」
当日には各地の神社で大祓式が執り行われる予定で、誰でも自由に見学ができることが多いようですが、会社員の私は平日だとなかなか参加叶わず。
直近の週末に近所の神社を訪れてみて、一足お先に「茅の輪くぐり」をしました。
茅の輪は夏越の大祓当日より以前に設置されていて、詳しくはそれぞれの神社ウェブページなどで確認してみてください。
なお、茅の輪くぐりの要領については以下のとおりです。
一礼してから茅の輪をくぐり、左に回る→再び一礼してから茅の輪をくぐり、右に回る→また一礼して茅の輪をくぐり、左に回る→最後に一礼して茅の輪をくぐり、そのまま神前へ進み参拝
一般的にこのような手順となっています。簡単に言うと、左右に「8の字」に回るというイメージです。
ー「奥宮」ウェブページより引用
実際には、それぞれ神社の案内にしたがってお参りすればよいです。
和菓子「水無月(みなづき)」
一方、このときに京都を中心として、和菓子「水無月」を食べる習慣があります。
白いういろうの上面に甘く煮た小豆をのせ三角形に切り分けたもので、三角形は暑気を払う氷を表し、小豆は厄除け(悪霊払い)を表すと言われている。
色々な和菓子屋さんで期間限定で販売されていますが、そのうちのいくつかをご紹介します。
たねやの水無月
まずは、滋賀県近江八幡市に本店を構える老舗和菓子屋・たねやさん。箱を開けると四角の形になっていて2つに切り分ける。税込756円 ※2022年6月現在
片方を無事に過ごせた半年に、もう片方を迎える半年に見立て、平穏であるよう願いを込めるとのこと。
水無月は期間限定販売(2022年は6月29日〜30日)で、各日早めに売り切れになってしまううこともあるため、詳しくは店舗にお問い合わせください。
店舗のご案内/たねや
とらやの水無月
次にご紹介するのが、羊羹の代名詞ともいえる「とらや」さん。
コチラはあらかじめ三角形に切り分けられていて、ういろう部分が白色(白水無月)と小豆色(水無月)の2種類あります。
私は2個がセットになったものを購入しました。三角形の一番長い辺が5cmほどで、たねやさんのに比べるとかなり小ぶりです。税込475円 ※2021年6月現在
販売期間:2021年は6月25日〜30日。販売店舗についてはコチラ
なお、地元の和菓子店やスーパーの売り場などでも、この時期になると水無月を見かけることも多いので、探してみてください。
最後にひとこと
過ぎし半年に感謝して、新たな半年に思いを込める。
古来から受け継がれている神事やしきたりに寄り添ってみると、一つの区切りとして心引き締めることができるものです。